レポート:「日本と台湾を考える集い」秋の臨時会

(文責 : 李 大福)

 

 去る10月14日(日)、全日本台湾人戦没者慰霊塔建立期成会発起人の、許光輝さんをお招きし、

 ①八田與一・外代樹さんのこと 
 ②基隆和平島・ウミンチュ像建立のこと 
 ③沖縄に台湾人慰霊碑建立のこと

について、話をお聞きし、意見交換をしました。

 許さんが取り組まれています活動について紹介しますと、

 

1. 烏山頭ダムを世界遺産に → 残念ながら現在頓挫し

   ています。

 

2. 八田與一記念館(官舎復元を含む)建設を自らの恩師

   を通じ、馬総統に働きかけ実現した。


3. 100年前からの歴史を持つ糸満、宮古&八重山のウミ

   ンチュ(漁師)と基隆のつながりをふまえての像の建立


4. 八田外代樹像の建立→来年9月1日~入水日に除幕式(予定)★


5. 台湾人慰霊碑建立の取組み→陳情書 沖縄県議会文教委員会にて全会派一致で採択。

   その後、平成24年第5回沖縄県議会において、「台湾人戦没者 慰霊の塔」建立に関す

   る陳情書が163号として可決。

 

の5つです。

 

 特に5番目に関しまして、許さんから我々へ

 

1. 県議会の結果をふまえて、来年度予算が計上できる

   よう、台湾立法院長 王金平氏に表敬訪問団を結成

   したい。

 

2. 時期は11月下旬 団長はできれば、沖縄以外を希

   望。

 

 との提案をいただきました。

 

 我々としても、11月中に動ければよいのですが、それが難しいこともあり、1月実施予定の池上文庫ツアー最終日(15日)午前に訪問したらどうか?と検討しております。

 許さんの想いは、日本と台湾を繋いできた先人への敬意を込めての記念碑の建立にあります。

 

 昨年、我が国日本は東日本大震災という未曾有の大災害に見舞われました。

 その苦しい状況の中で、台湾は200億円もの義援金を日本に送ってくれたのです。
 我々日本人は、台湾に対し深く感謝の意を表しました。

 そして、我々が台湾に対して何が出来るのか。 

 それを考えた時、多くの人々が答えを見つけることが出来ませんでした。 

 

 そこで筆者が思ったのですが、先の大戦で日本のために亡くなっていった台湾人の方々の慰霊碑建立への協力という形で、台湾へのお礼が出来やしないかと。

 

 現在建立されている基隆の慰霊碑が沖縄の方を向き、そして沖縄からは台湾の方向を向いた慰霊碑を建立し、お互いを見つめ合う。その間には、長い歴史の中でお互いの糧となった魚たちが多く泳ぐ尖閣の海が。互いに慰霊碑を建立すれば、お互いの歴史を認識し、日本と台湾がより近く深く理解しあえるのではないか。

 日本と台湾は歴史的経緯から見ても、深く関わりあいを持っていますが、現在の国際情勢を考えると、それは妨げられ、そして多くの日本人は、台湾についてあまり知らないようにも思えます。 

 「台湾人戦没者 慰霊の塔」建立が、日台の相互理解と友情をより進歩させる役割を果たせるなら、少なくとも筆者は協力を惜しみません。

 

 当集いは、許さんを応援しています。

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コメント: 4
  • #1

    バナナ (木曜日, 18 10月 2012 21:55)

    報告ありがとうございます。1月の池上文庫周年慶に参加した後に東海岸を経由して台北に戻り、許さんと行動を共にするつもりです。皆さん、ご支援よろしくお願いします。

  • #2

    與那城賀一 (火曜日, 23 10月 2012 22:58)

    今まで詳しいこと分かりませんでした
    これから、情報交換しながらお会いしながら意見交換したく思います。

  • #3

    大福 (火曜日, 23 10月 2012 23:33)

    >バナナ副代表

    1月は同行できませんが、よろしくお願いします。

  • #4

    大福 (火曜日, 23 10月 2012 23:42)

    >與那城様

     初めまして、管理人の大福です。
     コメントをいただき、ありがとうございます。
     これから意見交換をしながら、「台湾人戦没者 慰霊の塔」建立を盛り上げていきましょう。