文責:バナナ@父さん
【2014蘇澳冷泉文化節】
台湾宜蘭県蘇澳鎮には世界でも数少ない炭酸冷泉があります。
かつてこの冷泉には生物が棲息しない「毒水」として、当地の人が近寄らなかったのですが、領台とともにこの地に家族とともに初めて定住した竹中信景氏が冷泉であると発見したものです。その後、ラムネや羊羹の原料として用いられ、今でもこの地の特産品になっています。
毎年、7月の3日間にわたり祭りが開催され、主催者の宜蘭県蘇澳鎮公所から、信景氏のお孫さんである竹中(中村)信子さんが招待され、交流を深められてきました。
実は私ども「集い」は竹中信子さんを第19回及び24回集いに講師としてお招きした経過があり、過去二回の文化節に合わせて訪台しました。
昨年は台風の襲来による実施が延期され参加が叶わなかったのですが、2012年の経過はこちらで紹介されています。
さて、今年は11日夕刻に冷泉に接する広場に500人ぐらいの市民が集まり、開会式が行われました。地方都市の夏祭りといった風情で、冒頭に32型のTV5台m4.7型のスマートフォン12台が当たる抽選会、政治家などの挨拶に続き、「善行(?)父親」表彰が行われると、それなりに大きな打ち上げ花火の連発で会場は大いに盛り上がりました。フィナーレは太鼓等のパフォーマンスで最高潮に達しました。
壇上には竹中さんに加え、蘇澳鎮と交流のある尖閣諸島を擁する沖縄県石垣市長の中山義隆さんが。挨拶には大きな拍手が送られていました。
会場がまだまだ盛り上がっている最中でしたが、日本からの訪問者は鎮長主催の歓迎会に招待され、副鎮長を始め、応接してくださった鎮職員の皆さんと楽しいひと時を過ごし、翌12日はビーフン工場、南方澳等の視察に案内していただきました。
今年は竹中さんに同行したのは3人と少人数でしたが、来年も開催されますので、興味のある方はご検討ください。なお、宿泊は冷泉直近の「金華冷泉旅館」室内の浴槽には冷泉が引かれていました。
【玉井マンゴー市場】
12日、蘇澳から戻り台北で一泊した後、台南に向かいました。今回の宿泊は1月でもお世話になった「はむ家」さん。台湾女性と結婚している日本人の経営になるもので、1周年を迎えたばかり。赤崁楼にも近く、観光にも便利。現在進行形で整備されています。今回、3泊しました。
さて、今回は午前中に烏山頭に向かいました。台南駅から善化駅に。駅前のバス停から10時発に乗り、30分ほどで着きます。
八田與一像及び夫婦の墓にお参りし、記念公園は月曜日のため閉園でしたが、外代樹夫人像を遠くから眺めました。炎天下、クタクタになりましたが、トイレを借りた派出所の警官から美味しいお茶をご馳走になり、元気を取り戻し、13時発のバスで再び善化に戻り、13時半発玉井行きのバスに乗り換え、最盛期のマンゴー市場でたらふくマンゴーを賞味いたしました。
大盛りのマンゴーかき氷はたったの100元。生ものは持ち帰られないので、乾燥マンゴーを購入しましたが、なんと一晩、水に漬けて冷蔵庫に入れると、アレレ?びっくりです。
なお、烏山頭周辺には食事ができるところはないので、食べ物&飲み物を持参されることをお勧めします。
日本語で台南地方バス動態検索ができます。
また15日、台南に来られていた竹中さんも同宿され、司法試験にチャレンジしている男性、大学を休学して都市計画を学んでいる学生、日本語教師をしている女性などの宿泊客とともに会食した際に、日本時代の話などをしていただきました。ここでは、毎週のように言語交換会など、台湾人との交流を行っているので、一般的なホテルでの滞在より面白いかもしれません。
16日は竹中さんが企画してくださった台北市内での昼食会にご一緒しました。
そこでは第11回の講師の三宅教子さんと阮美[女朱]さんに再会するとともに、映画「灣生回家」(田中實加監督)の制作に携わっておられる范健祐さんと知己を得ました。彼は今、大阪で上映中の映画「南風」の台湾側プロデューサーとのことでした。大阪にお越しの際は歓迎会を実施しますとお伝えしましたので、その節はご案内いたします。
最後に、この会のホストは私の母と同年の蔡焜燦さんだったことを紹介して報告を終えます。
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