第49回集いを開催しました。今回は古川さん、朝河さんにご講演頂きました。
第一部は古川さんから八田與一を中心に日本を愛する台湾人の心、台湾人の期待に応えた日本人の粋、そして今の良好な日台交流の礎、象徴となった烏山頭ダムの話を熱いトークで伝えて頂きました。
東日本大震災の時、真っ先に駆けつけ、そして巨額の募金を極めて短期間に届けてくれたのは何を隠そう、我々の大切な友人である台湾でした。彼らはなぜそこまでしてくれたのか。それは昔台湾が大地震に見舞われた時、真っ先に助けに駆けつけたのが日本だったからです。救助隊は到着するやホテル等には向かわず即座に現場に駆けつけ昼夜を問わず被害者の救出活動に奔走しました。残念ながら間に合わなかった命には黙祷と共に哀悼の意を示すその姿は一気に台湾全土を駆け抜け、やはり日本人だ、、という声があちらこちらであがったとの事です。
そうです、台湾の人たちはこのときの事を決して忘れていなかったのです。日本が困難に見舞われた時、今度は私たちの番だ!と即座に立上がってくれた。台湾人というのはそんな義理堅い人たちなのです。そしてその土台になったのは八田さんのような我々の諸先輩方の偉大な姿だったのです。
我々はそれを決して忘れてはいけないし、また、諸先輩方に恥じないように生きなくてはならない、そう語る古川さんの語気は時間が経つにつれ益々熱を帯び、会場は熱気があるが、しかし荘厳な、そんな雰囲気に包まれました。
第二部は朝河さんからマレーシア、シンガポールでの生活体験を通して感じた東南アジアに根ざした中華の生き様を語って頂きました。小国シンガポールが東南アジアの覇権を掛け四面楚歌の中、如何に建ち上がり今の国際的地位を築いたのか、また、イスラム一色の支配から脱却し一皮剥けようとするマレーシアの苦悩、大中華圏とは言え、台湾とは生い立ちも文化も違うそんな新たな中華のイメージを学べた時間でした。
今回もいつも以上に台湾についての理解が多いに深まった回でした。
古川さん、朝河さん、有り難う御座いました!
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