大阪に響き渡ったアミ族の歌声
2017年8月26日、遂に台湾アミ族の伝統歌の歌い手、蒋進興氏が来阪されその歌を披露されました。歌はアミ族の日常生活に於ける喜怒哀楽を紡ぎ、目を瞑るとその音色を聞くだけで彼らの生活が、喜びが、或は悲しみが有り有りと瞼に浮かぶようでした。最後は蒋氏も観客席に飛び込み、皆で輪になり喜びを表現。初めての大阪公演は大成功のうちに幕を閉じました。お越し下さった皆様、有り難う御座いました!
【郭英男と馬蘭吟唱隊について】
若き日の郭英男は、誰をも魅了する熟練した美しい歌唱で馬蘭部落のリードボーカルを務めていた。1978年に部落の数名で「馬蘭吟唱隊」を結成し台湾各地に赴き公演、そして1988年と1999年にはフランス,日本においても公演し、「台湾原住民の天籟の歌声」「世界の歌声」との誉れ高い呼び名を得て、言語の壁を越え大自然の美しく純粋な美声を、台湾原住民伝統歌謡を世界中に知らしめることに成功した。
第一代「馬蘭吟唱隊」は1998年及び1999年に魔岩唱片より2枚のアルバム『Circle of Difang―郭英男和馬蘭吟唱隊』,『Difang across the Yellow Earth 郭英男和馬蘭吟唱隊横跨黄色地球』を発売。その後2002年に郭英男夫妻が世を去り、第一代のメンバーも続けて後を追う中、部落の古老が伝統歌を保護するべく郭英男の長男である蔣進興を中心に第二代として馬蘭吟唱隊の美しい伝統歌を受け継ぎ、引き続き世界へ発信し続けています。
当日の様子です。コンサートの後の懇親会では、数日前に誕生日をお迎えになられたということでケーキも用意。最後はやはり歌で締める、蒋さんらしい懇親会となりました。
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